屋内で窓から差し込む自然光の良さをいつでも再現!
擬似自然光のお話です。
窓から差し込む自然光は、単純に光量としても大きく、撮影の助けになりつつ(シャッタースピードが速くて済むのでブレが少なくなる)、時に柔らかく時にドラマチックに、たいへん良い演出となってくれるものです。
難点は、天候や時間によってしまうこと。ちょっと強すぎる日差しを薄手のカーテンでやわらかくするくらいなら可能でも、晴れた感じにしたいのに夕方~夜しか撮影の時間がとれない!あるいは大雨!なんて時はお手上げですよね。
そんな時のために、当スタジオ3号館と5号館では、自然光をカットしている分、窓の後ろにストロボを仕込めるスペースを設けております。
これにより、擬似的ながら窓からの自然光を再現し、いつでもイメージに近い画を撮れるようにしています。
疑似自然光を作る場合のポイント
疑似自然光を作ろうとする場合、大きく分けて照射面、色温度、光の角度
・照射面
太陽も実は光源の大きさという意味では小さい方なのですが(これもいずれ記事にしたいと思います)ストロボ光源はもっと小さく、まずは照射面を広げてあげる必要があります。
そして窓からの光ということ、もちろんストロボ自体が見えないこと。
当スタジオでは疑似窓の面をミルキー調のアクリルにしているため、窓の後ろから照らせば上記すべてが叶います!素敵!
たとえばこんな風に光らせるために
この横の出入り口から
こうストロボを仕込んでいます。
すると、こんな風に!
・色温度を合わせること
最初はざっくり色温度=光の色と思っていただいて差し支えありません。
自然光では時間によって朝~昼は青っぽく夕方は黄色~赤っぽく色も変わり、それもまた演出の助けとなっていますが、ストロボでは常に一定です。
なので、昼ごろのイメージであればそのままで良いですが朝夕のイメージが欲しい場合は色を調整してあげる必要があります。
具体的にはストロボにカラーフィルターを付けて色をつけます。
市販の専用のフィルターだとスマートに、あるいは100均のセロファンでも代用できます。
こうしてストロボ発光面にオレンジのセロファンを付けると
こうなるわけですね。
・光の角度
窓越しの場合、そこで光が拡散しているのでものすごく厳密なわけではないですが、やはり光の角度、どこから当たってるかも大事なポイントですね。
朝~昼であれば少し上から、
夕方であれば低めから、
意識してあげるとさらにイメージを追求できるかもしれません。
まとめ
疑似であるのでまさしく天然の自然光にはかなわない点はあるかもしれませんが、天候や時間によらないというのはつよい味方になってくれるはずです。
そんな3号館5号館の疑似自然光撮影、ぜひご利用くださいませ!