こんにちは。チェリッシュスタジオです。
推し活を楽しむ方々の中には『BLが好き』という方、たくさんいらっしゃると思います。
男性同士の恋愛作品である・BL(ボーイズラブ)
昔は主に女性のオタクの中でひっそりと楽しまれていたイメージですが、いつのまにか広く世間に浸透し、今では数あるジャンルの1つとして受け入れられてきています。
今回はそんな『BL』について調査していきますっ♪
ページコンテンツ
BL(ボーイズラブ)って何?
BL(ボーイズラブ)とは男性と男性の同性同士の恋愛を描いた作品のことです。
通常の『恋愛もの』としてのときめきがあるのはもちろんのこと、同性同士だからこそ巻き起こる困難・障害に対しての葛藤や繊細な感情のやりとりだったり、2人を運命づけるための多種多様な物語上の設定があったり(オメガバース、Dom/Subユニバース 等)、BLならではの魅力がたくさん!
読者自身の実際の性別と切り離して恋愛模様を楽しめるところや、イケメンたちがたくさん登場することから、特に女性に人気があり、作家も編集者も読者も女性がかなり多い業界となっています。
60~70年代頃の日本に描かれた小説・漫画から次第に生まれてきた文化で、ボイスドラマ(ドラマCD)、アニメ、ゲーム、実写(ドラマ・舞台・映画)と様々な媒体・形でメディア化され、今では海を越えた世界でも”Boys’ Love”(BL)として愛されています

また、つくも号先生、ミナモトカズキ先生、岸虎次郎先生 等
男性のBL作家もしくはBL執筆経験がある先生もいらっしゃいます♡
BLの括りではないかもしれませんが、古くはあの巨匠・手塚治虫先生も男性同士の同性愛を作中に取り込んだ作品『MW』を発表したことも、

自分の好きに正直にいこう…
オタ活は、推し活は、自由だ…!

あっ!
でも作品の特性上、大人向けの表現や過激な内容が含まれていたり
成人指定されている作品も多くあるので
苦手な方やお子様のいる場所などでは注意しつつ、楽しんでいこうね!
BLとものすごく似たジャンルで『ブロマンス』というジャンルがあります。
こちらはbrother(兄弟)とromance(ロマンス)を合わせた造語で、恋愛感情や性的な関係は含まれないけれど、男性同士の深い友情や強い繋がりを描いたものにあたります。
違いは恋愛感情の有無ですが、BLと非常に近い言葉のため、まとめていっしょくたにBLという扱いにされることもあったり、作品によっては「これはBLかブロマンスか」とファン同士で議論になることもあります。BLとは切って離せないジャンルです。
※本ブログ記事でも一部ブロマンス作品を扱います
ボーイズラブの起源はいつから?BL年表!
BLの起源を探すべく、世界最古の『男性同士の恋愛作品』を探しましたが、こちらは明確に見つけることはできませんでした。
しかし一説には古代メソポタミア文明の文学作品である『ギルガメシュ叙事詩』が最初にあたるのでは?という考えも。
作中に出てくる登場人物・エンキドゥとギルガメシュは2人1組で描写されることが多く、BLやブロマンスと捉えられる人もいるほどの深い関係性については研究もされています。
当時の文化的背景に基づけば自然だがエロティックな表現が度々見られることから、ギルガメシュと友人を兼ねた恋人関係であったとか、あるいは義兄弟、一人の人間の多面性を現した「二重身(=ドッペルゲンガー)」であるとする研究もある
「エンキドゥ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2025年1月23日14時(日本時間)現在での最新版を取得。

世界最古の文学作品の1つといわれるギルガメシュ叙事詩にそんな説が…
つまりBLは最初から存在し、人類とともに歩んできたんだね…!
思ったよりスケールが大きい話でURO子びっくり

でも!『BL(ボーイズラブ)』は和製英語。
なのでBL的な内容の作品は古くからあったとしても、この名前がつくまでには日本で進化を遂げて築き上げられてきたものがあるはず…!

ここからは日本のBLの歴史を紹介していくぜッッッッ
男性同士の恋愛作品が商業誌に登場!!60~70年代
1960年代 | 日本ではじめて女性作家(森茉莉さん)が男性同士の性愛を描いた小説を発表 |
1970年代 | 少女漫画誌で少年同士の恋愛の作品を次々と発表される (『風と木の詩(竹宮惠子さん)』、『トーマの心臓(萩尾望都さん)』等) |
1978年 | 初めての女性向け男性同性愛の専門誌『JUNE』創刊 |

女性作家の手で男性同士の恋愛作品が描かれはじめた、いわばBL作品の原点が生まれた時代!
ちなみにこの段階では男性同士の恋愛は「少年愛」「JUNE」「耽美」と呼ばれていました。
少女漫画誌など商業誌で『BL』の芽がでて人気を集めはじめたところで、BLに欠かせないもう一つの文化も生まれていきます…
「やおい」の登場
1979年 | 漫画同人会ラヴリより機関誌「らっぽり」から「やおい特集号」が発行される (=後に男性同士の恋愛作品を指し示す言葉になる『やおい』の登場) |
1980年代 | 漫画やアニメの二次創作・パロディーの同人誌が大量に登場 特に『キャプテン翼』ブームが強く影響する |
1987年1月 | キャプテン翼のアニメパロディー本 別冊 COMIC BOX 1『つばさ百貨店』刊行 (複数同人作家が寄稿し刊行される二次創作同人集の形態である『アンソロジー本』の起源?) |
1987年7月 | キャプテン翼のアニメパロディー本 別冊コミックボックス 3『つばさ五段活用』―つばさ同人誌傑作アンソロジー― 刊行 (二次創作同人集に『アンソロジー』の名前がついた初めての冊子?) |
1988年3月 | 青磁ビブロス(現・リブレ出版)創業 多種多様なアニメパロディー・二次創作のアンソロジーを刊行していく。 |

漫画家さんへのダメ出しだった「ヤマなし、オチなし、イミなし」からその頭文字をとった言葉「やおい」。
描きたい・読みたいシーンだけを書いた創作物のことだったのけれど、
BL作家の霜月りつ先生曰く、やおい作品を集めたら「男同士のあぶない話」が多く集まって、気づいたら男性同士の恋愛ストーリーを指し示す言葉になっていたらしいよ

書きたい読みたいシーンを煮込んだらなんか偶然BLにたどり着いたんだ…!
すげぇや!
でも、確かに今、BLというと商業だけじゃなくてファンによる二次創作や同人のイメージも強いよね。

区分としては『BL』は商業、『やおい』は二次創作(パロディ)という考え方もあるみたいだけど、今は『やおい』という言葉はあまり使われなくなってきていて、男性同士の恋愛ジャンルの総称を『BL』と呼ぶことが多くなってきました。

さて、そんな『ボーイズラブ』『BL』という名称がついに生まれます。
命名!ボーイズラブ!
1991年12月10日 | 『イマージュ』(白夜書房)が創刊 編集プロダクション「すたんだっぷ」代表の荒木立子の考案により キャッチコピーが「BOY’S LOVE COMIC」となる |
1994年 8月 1日 | マンガ情報誌ぱふ(雑草社)で「創刊ラッシュで戦国時代突入―『 BOYS LOVE MAGAZINE 』完全攻略マニュアル」特集 |

わぁ、ついに『ボーイズラブ』の名前が…!!

まだ初期ではジャンルの総称ではなかったけれど、
「こういうのが好きなんだよなぁ」っていうのに名前がちゃんとあるとさ、検索もしやすくなるよね。
『ボーイズラブ』は名称としてじわじわと広まり、BL文化もさらに花開いていきます!
どんどん広まるボーイズラブ!
1992年12月 | 角川ルビー文庫 創刊(角川スニーカー文庫からBL作品を独立した文庫レーベル ) |
1992年 | 青磁ビブロス より BE×BOY コミックス 創刊 ※はじめてのBL漫画専門のレーベル 翌1993年には BL小説レーベルの BE×BOY ノベルズ も創刊 |
1993年11月 | BL専門の漫画雑誌『MAGAZINE BE×BOY』 独立創刊 ※当初はボーイズラブの表記はなかったが、2002年1月号以降「BOYS LOVE」がキャッチコピーに盛り込まれる |
1994年11月 | BL小説・漫画のレーベルCHARADE BOOKS(二見書房) 創刊 キャッチフレーズに『ボーイズラブ』が用いられる |
2000年 | 『好きなものは好きだからしょうがない!!― FIRST LIMIT―』(成人指定)が発売。 BL初の商業PCゲームであり、のちに地上波ではじめて放送されたはじめてのBLアニメの原作でもある |
2001年 | アメリカ でBL関連の作品の総合イベント「Yaoi-Con」開催 |

出版不況もあり撤退するレーベルも少なくはなかったようですが1990年代にはBL小説レーベルがたくさん生まれ、作品数もどんどん増加。
さらに、2000年代には電子書籍の普及でさらに拡大!

また、ジャンルとしてはBLではない作品でも、
「カードキャプターさくら」「今日からマ王(まるマシリーズ)」のように作中の要素の1つにBL要素を含んだ作品が人気を得たり、
腐女子(※BL好きな女性のこと)を主人公にした作品『となりの801ちゃん』『私がモテてどうすんだ』なども生まれ、
元々BLに興味がなかった人でもBLにふれやすい環境が形成されて、今のような1大ジャンルになりました

沼の入り口が多い!
知らず知らずのうちに気づいたときにはハマってしまうジャンルになったんだね…!
何作品知ってる?メディア化されたBLたち!
70年代の名作「風と木の詩(竹宮惠子)が1987年OVA化されたことをはじめに、主に購入した人が見られる形での音声ドラマ・アニメ化は多々発表されていました。しかし最近では普通にテレビや配信でドラマ・アニメ化などで誰もが触れられる機会も多くなってきました。
ここでは、映画・ドラマ・アニメなどでメディアで見られるBL作品をリスト形式で一部ご紹介いたします。

全部知ってる!というBL大好き博士はいらっしゃるかな?
◆アニメ化 各タイトル横の()内は作者もしくは媒体を記載
2000年 | 10月 『グラビテーション』(漫画/村上真紀) ➡WOWOWで放映。BL初のTVレギュラーアニメ放送? |
2002年 | 1月 『炎の蜃気楼』(小説/桑原水菜) ➡キッズステーションで放映 |
2005年 | 1月『好きなものは好きだからしょうがない!!』(ゲーム/プラチナれーべる) ➡独立放送局系列で放送されたBLアニメの初の地上波でのアニメレギュラー放送 |
2006年 | 4月『学園ヘヴン BOY’S LOVE HYPER!』(ゲーム/Spray) |
2008年 | 4月『純情ロマンチカ』(漫画/中村春菊) ➡BL誌連載作の初のアニメ化。アニメは3期(2015年)まで放送 |
2010年 | 10月 『咎狗の血』(ゲーム/Nitro+CHiRAL) |
2011年 | 4月『世界一初恋』(漫画/中村春菊) ➡アニメは2期まで放送。2014年3月には劇場アニメ化した(BL初の劇場アニメ化?) |
2014年 | 7月 『LOVE STAGE!!』(漫画/影木栄貴×蔵王大志) 7月 『DRAMAtical Murder』(ゲーム/Nitro+CHiRAL) |
2016年 | 2月 映画『同級生』(漫画/中村明日美子) 4月 『SUPER LOVERS』(漫画/あべ美幸) ➡アニメは2期(2017年)まで放送 7月 『学園ハンサム』(同人/東北芸術工科大学映像学科『チーム欲求腐満』) |
2017年 | 7月 『ひとりじめマイヒーロー』(漫画/ありいめめこ) |
2018年 | 10月 『抱かれたい男1位に脅されています。』(漫画/桜日梯子) ➡2021年10月には劇場アニメ化 |
2019年 | 1月 『パパだって、したい』(漫画/世尾せりな) 7月 『ギヴン』(漫画/キヅナツキ) ➡2020年8月、2024年1月・9月(2部作) と3度劇場アニメ化した |
2020年 | 2月 映画『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』(漫画/ヨネダコウ) ➡劇場2作目(The storm breaks)の制作も発表されている 12月 映画『イエスかノーか半分か』(小説/一穂ミチ)※ 12月 映画『まるだせ金太狼』(漫画/紅蓮ナオミ)※ (※『BL FES!! 2020‐Boys Love Festival!!-』のイベントで2本同時上映) 7月 『巨人族の花嫁』(漫画/ITKZ) 9月 映画『海辺のエトランゼ』(漫画/紀伊カンナ) |
2021年 | 4月 『黒ギャルになったから親友としてみた。』(漫画/織島ユポポ) 10月 『魔王イブロギアに身を捧げよ』(漫画/梶原伊緒) 10月『さんかく窓の外側は夜』(漫画/ヤマシタトモコ) |
2022年 | 1月 『佐々木と宮野』(漫画/春園ショウ) ➡2023年劇場アニメ化、スピンオフ作品『平野と鍵浦』も同時上映 7月 『森のくまさん、冬眠中。』(漫画/ハルチカ) |
2023年 | 10月 『マスク男子は恋したくないのに』(漫画/参号ミツル) ➡OVAだが、各種サブスク配信サービスでも視聴可能 |
2024年 | 1月 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(漫画/豊田悠) ➡TVアニメを再編集した劇場版も公開(2024年12月) 4月 『ただいま、おかえり』(漫画/いちかわ壱) 4月 『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』(漫画/結城アオ) 7月 『黄昏アウトフォーカス』(漫画/じゃのめ) |
2025年 | 1月『ババンババンバンバンパイア』(漫画/奥嶋ひろまさ) 夏頃『光が死んだ夏』(漫画/モクモクれん) |
未定 | 『ガンバレ!中村くん!!』(漫画/春泥) 『異世界の沙汰は社畜次第』(小説/八月八氏) |
◆実写映画化 各タイトル横の()内は作者もしくは媒体を記載
※ドラマの続きを映画化する場合に関しては実写ドラマの項目に記載のため省略
2007年 | 7月『いつかの君へ~ずっとそばにいてほしい~』(漫画/国枝彩香) ➡日本ではじめての実写BL映画。作品集『いつか雨が降るように』より 9月『BOYS LOVE 劇場版』(DVD/トルネード・フィルム) ➡2006年に発売されたDVD作品『BOYS LOVE』よりスタッフ・キャストが集結し、ボーイズラブを題材としてまったく新たな物語・舞台で制作されたオリジナル作品 10月『愛の言霊』(漫画/紺野けい子) ➡2010年に続編『愛の言霊 〜世界の果てまで〜』も公開 12月『タクミくんシリーズ』(小説/ごとうしのぶ) ➡原作は全28巻の長編の人気作。 劇場版は2度主要キャストを変更しながらも6作品を発表 1作目「そして春風にささやいて」(2007年) 2作目「虹色の硝子」(2009年) 3作目「美貌のディテイル」(2010年) 4作目「Pure 〜ピュア〜」(2010年) 5作目「あの、晴れた青空」「あの、晴れた青空 extended ver.」(2012年) 6作目「長い長い物語の始まりの朝。」(2023年) |
2010年 | 9月 『純情』(漫画/富士山ひょうた) |
2012年 | 3月 『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』(小説/秋月こお) |
2014年 | 5月 『どうしても触れたくない』(漫画/ヨネダコウ) ➡オリコンの発表するDVD映画週刊ランキング(2014年9月15日~9月21日)でBL実写映画はじめて1位を獲得 |
2015年 | 6月 『セブンデイズ』(漫画/ 原作:橘紅緒 作画:宝井理人) ➡原作と同様に2部作構成2本映画化 「セブンデイズ MONDAY→THURSDAY」(2015年6月) 「セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY」(2015年7月) 7月『宇田川町で待っててよ。』(漫画/秀良子) |
2017年 | 6月 『ダブルミンツ』(漫画/中村明日美子) 6月 『ひだまりが聴こえる』(漫画/文乃ゆき) ➡2024年に別の制作スタッフ・キャストでドラマ化も※実写ドラマの項目に記載 |
2018年 | 2月 『花は咲くか』(漫画/日高ショーコ) |
2020年 | 2月 『性の劇薬』(漫画/水田ゆき) 9月 『リスタートはただいまのあとで』(漫画/ココミ) 9月 『窮鼠はチーズの夢を見る』(漫画/水城せとな) 10月 『LOVE STAGE!!』(漫画/影木栄貴×蔵王大志) ➡原作の影木栄貴が脚本を担当、アニメ版で瀬名聖湖役の声優・DAIGOも同役で特別出演 |
2021年 | 1月 『さんかく窓の外側は夜』(漫画/ヤマシタトモコ) |
2022年 | 5月 『恋い焦れ歌え ~R.I.P. ~』(漫画/原作:熊坂出 作画:miso) ➡監督・熊坂出が原作を担当したコミックス |
2023年 | 2月『エゴイスト』(小説/高山真) (原作が自伝的内容ですが、BLを楽しむ方からも評価が高い作品のためラインナップにいれております) 6月 『アキはハルとごはんを食べたい』(漫画/たじまこと) ➡続編映画『アキはハルとごはんを食べたい 2杯目!』は2024年公開 10月 『その恋、自販機で買えますか?』(漫画/吉井ハルアキ) |
2024年 | 1月『カラオケ行こ!』(漫画/和山やま) |
2025年 | 秋頃『(LOVE SONG)』(オリジナル) ➡日タイ合作映画。監督はタイのBLドラマ「2gether」のウィーラチット・トンジラー 未定『ババンババンバンバンパイア』(漫画/奥嶋ひろまさ)※2月公開予定でしたが公開延期が決定 未定『10DANCE』(漫画/井上佐藤) ➡Netflix配信映画 未定『夢中さ、きみに。』(漫画/和山やま) |
未定 | 『純愛上等!』(漫画/七尾) ➡漫画連動型の実写映画化プロジェクト。漫画版は2024年12月より連載開始 |
◆実写ドラマ化 各タイトル横の()内は作者もしくは媒体を記載
※劇場公開の記録の見つからなかった配信・DVD作品も一部掲載
2006年 | 11月 DVD『BOYS LOVE』(オリジナル/トルネード・フィルム) ➡2007年にはスタッフ・キャストが再集結して新しい物語「BOYS LOVE 劇場版」を制作 |
2014年 | 10月 DVD『どっちもどっち フェロモン系モテ男 VS インテリドS王子』(漫画/柊のぞむ) |
2015年 | 7月 DVD『飴とキス』(漫画/秋平しろ) |
2016年 | 12月『おっさんずラブ』(オリジナル) ➡単発放送後、連ドラ・映画・漫画・タイでのドラマ化など様々な発展を見せた人気作 単発ドラマ「おっさんずラブ」(2016年) 「おっさんずラブ」(2018年) 「おっさんずラブ-in the sky-」(2019年) 映画「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」(2019年) 「おっさんずラブ-リターンズ-」(2024年) |
2018年 | 8月 『ポルノグラファー』(漫画/丸木戸マキ) ➡配信で先行放送し地上派でも放送す。全6話の短めのドラマだが、反響を得てドラマは2期まで、映画化も展開した 「ポルノグラファー」(2018年) 「ポルノグラファー〜インディゴの気分〜」(2019年) 映画「劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜」(2021年) |
2019年 | 4月 『きのう何食べた?』(漫画/よしながふみ) ➡ドラマは2期、スペシャルドラマ、映画化と展開した 「きのう何食べた?season1」(2019年) 単発ドラマ「きのう何食べた?正月スペシャル2020」(2020年) 映画「きのう何食べた?」(2021年) 「きのう何食べた?season2」(2023年) |
2020年 | 6月 『Life 線上の僕ら』(漫画/常倉 三矢) 8月 『彼が僕に恋した理由』 ➡ドラマは2期、スペシャルドラマと展開 「彼が僕に恋した理由」(2020年) 単発ドラマ「彼が僕に恋した理由 年末ドラマスペシャル」(2020年) 「彼が僕に恋した理由 SEASON 2」(2021年) 10月 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(漫画/豊田悠) ➡ドラマ、映画、アニメ、ミュージカルと幅広いメディアミックスを経験した作品。実写映画は「チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜」(2022年)の名前で公開 10月 『BE LOVE』(オリジナル) ➡アイドルグループKis-My-Ft2の冠バラエティ番組発信企画 |
2021年 | 1月 『夢中さ、きみに。』(漫画/和山やま) 1月 『僕ら的には理想の落語(オリジナル) ➡声優演じる腐男子噺家が既存の落語にBL要素を加えて披露するTVオリジナル番組 3月 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(漫画/紺吉) 10月 『消えた初恋』(漫画/原案:ひねくれ渡 作画:アルコ) 11月 『美しい彼』(小説/凪良ゆう) ➡ドラマ2期、映画化と展開 「美しい彼MY BEAUTIFUL MAN」(2021年) 「美しい彼MY BEAUTIFUL MAN シーズン2」(2023年) 映画「劇場版 美しい彼~eternal~」(2023年) 11月 『ギヴン』(漫画/キヅナツキ) |
2022年 | 3月 単発ドラマ『僕もアイツも新郎です。』(オリジナル) 4月 『不幸くんはキスするしかない!』(漫画/露がも子) 6月 『先輩、断じて恋では!』(漫画/晴川シンタ) 6月 『君のことだけ見ていたい』(オリジナル?/原案: 鶴谷香央理) ➡75歳と17歳の女性がBLを通して交流を深める漫画「メタモルフォーゼの縁側」 その作中にでてくる架空のBL漫画を元にした配信サイトHuluオリジナルの実写ドラマ 6月 『オールドファッションカップケーキ』(漫画/佐岸左岸) 7月 『みなと商事コインランドリー』(漫画/原作:椿ゆず 漫画:缶爪さわ) ➡ドラマは2期まで制作「みなと商事コインランドリー2」(2023年) 8月 『高良くんと天城くん』(漫画/はなげのまい) 10月 『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』(漫画/ミナモトカズキ) 10月 『永遠の昨日』(小説/榎田尤利) ➡BLドラマを中心に放送していた毎日放送『ドラマシャワー』枠にて放送。 枠の継続記念に未公開映像含めた再編版「永遠の昨日 完全版」(2023年)も放送 12月 『飴色パラドックス』(夏目イサク) |
2023年 | 1月 『僕らのミクロな終末』(漫画/丸木戸マキ) 2月 『ジャックフロスト』(オリジナル/原案:窓霜) 2月 『ブルースカイコンプレックス』(漫画/市川けい) ➡VR動画配信サービス『360Channel』で360度映像での実写ドラマ化 4月 『僕らの食卓』(漫画/三田織) ➡本編は全10話だが、11話として6月15日にスピンオフ『僕らの食卓〜僕らの休日〜』を放送 4月 『全ラ飯』(オリジナル) 6月 『4月の東京は…』(漫画/ハル) 8月 『体感予報』(漫画/鯛野ニッケ) 9月 『君には届かない。』(漫画/みか) 10月 『君となら恋をしてみても』(漫画/窪田マル) 10月 『ワンルームエンジェル』(漫画/はらだ) 11月 『佐原先生と土岐くん』(漫画/鳥谷コウ) |
2024年 | 1月 『BLドラマの主演になりました』(漫画/すずり街) 1月 『好きやねんけどどうやろか』(漫画/千葉リョウコ) 2月 『パーフェクトプロポーズ』(漫画/鶴亀まよ) 3月 『恋をするなら二度目が上等』(漫画/木下けい子) 4月 『彼のいる生活』(漫画/宮田トヲル) 4月 『25時、赤坂で』(漫画/夏野寛子) 7月 『タカラのびいどろ』(漫画/鈴丸みんた) 7月 『ひだまりが聴こえる』(漫画/文乃ゆき) ➡2017年に別の制作スタッフ・キャストで映画化も ※実写映画の項目に記載 7月 『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』(漫画/松本あやか) 8月 『コスメティック・プレイラバー』(漫画/楢島さち) 8月 『シュガードッグライフ』(漫画/依子) 9月 『ハッピー・オブ・ジ・エンド』(漫画/おげれつたなか) 9月 『スメルズ ライク グリーン スピリット』(漫画/永井三郎) 9月 『毒恋~毒もすぎれば恋となる~』(漫画/原作:牧野圭祐 絵:たなたきと 構成:戸真伊まい ) 11月『未成年〜未熟な俺たちは不器用に進行中〜』(漫画/ヒヌン) ➡原作は韓国の漫画作品 11月 『Love in The Air』(小説/MAME) ➡タイBLドラマ『Love in The Air』のリメイク作品。原作はタイの人気BL小説「Love Storm」と「Love Sky」を1つの物語にした内容 11月 『人違いから始まる恋もある』(オリジナル)※ショートドラマ 12月 『ぼくとぼくが好きな彼と、君と。 』(オリジナル)※ショートドラマ 12月『ときめき爆弾』(オリジナル) |
2025年 | 1月 『ふったらどしゃぶり』(小説/一穂ミチ) |

一部ブロマンス作品も含むけど、
2014年以降、ずっとどこかで何かしらのBLがメディア展開されているね…!

特にここ数年の盛り上がりがすごすぎる!
BLドラマってこんなに放送されてたんだ…!
これからもきっといろんな作品がメディア化するよね。楽しみだ~
アジアで大ブーム!世界のボーイズラブ

ここまで日本のBLばかりに注目してきましたが、
海外でもそれぞれの国で発展したそれぞれの国のBLに相当する作品があり、日本にも輸入されて大ヒットしている作品もたくさん!
特に最近はアジアでBLブームが起きているようで…?
こちらも一部ご紹介いたします
中国ブロマンス
中国の女性向けのWEB小説サイト「晋江文学城」からBLブームに火がついた中国。
お国柄、厳しい検閲下があり、2021年にはボーイズラブを「不良文化」として排除する方針を打ち出されており、実際にBL作家が逮捕されたりBLドラマが放送中止になる等の逆境…!
その環境下でも、男性同士の強い絆を描いた『ブロマンス』のジャンルでかなりの注目をあつめています。
◆小説
『魔道祖師』作者:墨香銅臭
『天官賜福』作者:墨香銅臭
『鎮魂 Guardian』作者:Priest
『残次品 THE DEFECTIVE』作者:Priest
『千秋』 作者:梦溪石
◆ドラマ
『猟罪図鑑~見えない肖像画~(2023)』『光淵(黙読)(2023)』『君子盟(張公案)(2023)』『男狐聊斎 ~狐の恩返し~(2022)』『君、花海棠の紅にあらず(2020)』『成化十四年 ~都に咲く秘密~(2020)』『山河令(2020)』『陳情令(2019)』『鎮魂(2017)』
◆アニメ
『SPIRITPACT(2016)』『天官賜福(2020)※2期まで放送』、『魔道祖師(2018)※3期+ショートアニメまで放送』『烈火澆愁(2023)』

『魔道祖師』!!!!
よく聞く名前だ!!!!!!!

本当、ずっっっっっっと話題の作品だよね。
BL関係に詳しくなくても聞いたことあるって人多いかも。
原作が大人気なのはもちろん、実写ドラマ版である「陳情令」、アニメ版である「魔道祖師」ともに大ヒットしたよ。
タイBL 「Yシリーズ」
元々投稿小説サイト「readawrite」等でBLジャンルを好む人たちがいましたが、2014年にBLドラマ「Love Sick」放送して以降、国内で人気に。制作会社GMMTVを中心に多くの作品が作られていきました。そして2020年頃コロナ禍で外にでられない間、『2gether』が世界でも大ヒット。X(旧twitter)でも世界トレンド入りを果たしました。
ちなみにタイのBLドラマは『Yシリーズ』と呼ばれるのですが、これは日本の「やおい」からとられた「Y」だそうです。日本のBL作品をリメイクしたドラマ作品もあり、日本と深い関係を築いてくれていますね
◆ドラマ
『SOTUS(2016)』、『2gether(2020年)』、『TharnType(2019)』『Until We Meet Again~運命の赤い糸~(2019)』『Love By Chance(2018)』、『Why R U?(2020)』『Theory of Love』『Dark Blue Kiss~僕のキスは君だけに~』
◆日本のBLリメイク作品
『Cherry Magic』(30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい。)
『Ossan’s Love』(おっさんずラブ)
『LOVE STAGE!!』(LOVE STAGE!!)

まさかタイでも日本のBL作品がドラマ化されるなんて…!

逆に日本でもタイのBLドラマをリメイクしたり(『Love in The Air』)、日タイ共同制作の映画(『(LOVE SONG)』)が公開予定だったり。
タイから多くの刺激を受けているみたいだね

BLで世界は1つになるんや…!
韓国BL
漫画、小説、ドラマと幅広いエンタメジャンルで世界に発信する力が強い韓国。
2010年代よりWebtoonで独自のタテヨミ漫画文化を築き、世界で売り上げ1位を記録したアプリ『ピッコマ』や『RIDIBooks』、『NAVER WEBTOON』などのメディア。その中にはBL作品も多く、世界中に作品を推しだしていきました。また、K-POPアイドルたちが出演するドラマ・映画などを制作も多く、キャストからBLに触れる人々も…!
◆小説
『セマンティックエラー』作者:Jeo Soor
『ハーフライン』作者:マンゴーベア
『ディゾルブ : His Last Choice』作者:キム・ダビデ
『過呼吸』作者:プンパンキュ
『新入社員』作者:moscareto
◆WEBTOON/漫画
『絶頂』作者:イ・ヨンヒ
『夜画帳』作者:Byeonduck
『4週間の恋人』作者:マロロン
『ENNEAD』作者:MOJITO
『俺は恋愛なんか求めてない!』作者:PIBI
『春情の乱』作者:Noh MyoungHyi
◆ドラマ
『君の視線が止まる先に(2020)』、『君の唇を噛みたい(2022)』、『JunとJun(2023)』、『僕らの恋は授業中です(2022)』、『To My Star(2021)』、『初恋だけ3度目(2022)』、『You make me Dance~紅縁』(2021)

小説も漫画もドラマもここではまとめきれないほどたくさんの作品を輩出した韓国。魅力的な原作がたくさん生まれているのも紐づいている気がするよね…
例えば、2018年に韓国のRIDIBOOKS主催のBL小説大賞を受賞した『セマンティックエラー』は短編アニメ化、実写ドラマ&映画化して韓国では社会現象を巻き起こしました!

検索したら、韓国BL・K-BLが沼です!って日本のファンの声もたくさんあったよ~

この人気、また改めてこの推し活勉強会で韓国BLを学ぶこともあるかもしれないね…!
最後に
人気が続き、ブームの終わりが見えない『ボーイズラブ』
今回、メディア化リストをまとめている最中に想像の5倍くらい作品が放送されていたり、海外BLの盛り上がりに驚くことばかりでした!
皆さんはBLが今こんなにもアツいこと知ってましたか?
これからの盛り上がりにも目が離せません!
仲のいい友達と気兼ねなく思いっきりBLトークに花を咲かせる会場として、集めたグッズを並べる推し活の場として、是非チェリッシュスタジオもご利用くださいね
ちなみにBLは女性が多い界隈ではありますが
決して女性だけが楽しむ世界…というわけではありません!
歌手・俳優の福山雅治さん、お笑い芸人ハライチの岩井勇気さん、にじさんじのVtuber「VOLTACTION」の四季凪アキラさん等、
男性でもBLを読む方、むしろBLが大好きと公言している方も!